仕事と治療仕事をしながら治療を受けるために

病態と就業配慮の目安

肝機能異常 肝臓に障害を及ぼす業務、有機溶剤などの化学物質を扱う業務、熱中職場、過労を避ける。時間外労働、交替性勤務は禁止するのが望ましい。
全身倦怠感 安全な通勤の可否、通勤配慮の必要性(時間差出勤)
注意力散漫になるため、危険作業は禁(高所作業、重量物、危険化学物質取り扱いなど)
軽作業を主とする。交替性勤務は禁止するのが望ましい。
全身倦怠感の主観的尺度として、VAS(visual analog scale)を思いて、経過を見ていくことで、業務配慮ができる。 (10段階で数値化していくことが重要)
下痢 通勤手段による通勤の可否、通勤配慮の必要性(時間差出勤)
頻回のトイレ利用による職場離脱の可能性を加味した、業務配慮
皮疹様皮膚症状 注意散漫による、危険作業について注意(高所作業、重量物、危険化学物質取り扱いなど)
手足症候群 注意散漫による、危険作業について注意(高所作業、重量物、危険化学物質取り扱いなど)
手足の保温維持、手袋の着用の許可

留意点

主治医としては、副作用や症状について、できるだけ詳細に情報的鏡をお願いします。業務制限や配慮については、産業医がいるかどうかを確認し産業医に配慮事項を決めるようにしてください。

産業医がいない場合は、会社の業務内容や制度の確認が必要ですので、肝疾患コーデイネーター等を介して、就業における配慮の指示が必要になります。

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